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己れがよって立つ最後の砦、内的根拠は一体何であるのか。

そして私が自己批判せねばなることがあるとすれば、元々がそれが解っておりながら、
浮世の義理とでもいうか、それ自体は悪いものではないだろうが、
自己の営為の原理とは抵触する別な法則性に従って身を処し、
懸命に異質な原理との間に調和をはかろうとしていたこれまでの
自分の精神のありかたであったのではないだろうか。

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