原発問題について色々と聞かれる事が多いのでまとめます。素人の駄文なのであくまでも参考程度に。
■最初に現在の原発の状況。
現在、マスコミの間では原発に関する問題が取り上げられる事が少なくなってきたが現在も絶賛ダダ漏れ中。
梅雨の大雨でトレンチの水量が上昇してすぐに海へ漏れ出す（また既に穴が空いていて実は漏れてました）可能性や
でかい余震が来て再び水素爆発て可能性も減少したわけでなく依然として危険すぎる状態が続いている。
しかも収束の見込みはない。東電が工程表を作ってそれを見直すか見直さないかなんてくだらない事やってるけど、
冷却と燃料プールや汚染水の処理が出来てから工程表を作成するべきで、現時点じゃ工程表にある年内収束の可能性はほぼ０に近いと思う。
加えて、現在作業中の作業員の被曝量も相当なもので上限が年間５０㍉シーベルトという値もすぐに超えてしまう。
現場は深刻な作業員不足で最初に集められたベテランの作業員は既にほとんど作業ができず、実際に作業しているのは全国から集められた東電とは何の関係のない若者。
原発で作業にあたってもすぐに被曝限度量に達してすぐに仕事を失い、しかも政府や東電からなんの保障もない現場作業に志望する超絶マゾな人なんて中々いないだろう。
ましてや、これから夏に入っての分厚い防護服を着ての高湿度の現場での作業は本当に地獄。
東京でのうのうと記者会見やってる東電、原子力保安員、政府の人間は一度現場で作業するべき。
とまあ現場の安全を祈りつつ現状は置いといて次は放射能の影響について。
最近よく「実際どんなけ被曝してんすか？」て質問をよく受ける（主にさくから）。
都内に住んでる人は共産党が作成した↓のグラフを見てもらえれば大まかな値は知る事が出来る（５月２０日までのもの）
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2011/20110525195904_3.pdf場所によっては放射能スポットと呼ばれる放射能の溜まりやすい場所（柏〜金町にかけてや豊洲、西新宿等）があったりするのであくまでも目安程度に。
また最近はyou tubeとかにガイガーカウンター（放射能測定器）で個人的に放射能を調べた動画が多数upされていて、それを見ると
地表面の数値と地表から数メートル離れた地点では大幅に数値が違ってきていて、地表からどのくらいの位置で測定するのかが大きなポイントになることがわかる。
放射能は地表、特に土（コンクリート等では雨に流される）に付着するので泥遊びや外で土で遊ぶ子どもはたとえ数値が低いところでも今までの放射能が堆積しているでかなり危険。
実際に関東でも地表付近の数値がかなり高くなっている。
これも参考に。古いけど東京でもこの時点（４月）で既にある程度被曝していることや東電が適当なのかがよくわかる。
水道水に関しては現在は安全。
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/w-past_data.htmlただ、３月２３日から金町浄水場等で２００ベクレルの基準値（基準といっても欧米諸国の基準にに比べ非常に高い値）を超える値の放射性物質が検出され、その後も１ヶ月以上放射能物質が検出されていたので
水道水を飲み続けていた場合は内部被曝してる可能性がある。
しかもこの時、実は政府の発表があった23日より前の21日から↑の東京都の資料から非常に高い濃度の放射線物質が確認できていて
政府の発表から知った人は知らずに普通に水道水を飲んでいたと思う。
またこの時に枝野が使用していた
「直ちに」は今は問題ないけど後で影響でますよ。
「念のため控えて」は後から問題起きても補償しませんよ。
という語録は政府が昔から使っている政府用語。
C型肝炎しかり薬害エイズしかり今まで国がすんなり補償を認めた例など極稀。
被曝には外から放射能を受ける外部被曝と放射性物質が溶け込んだ水や食物を摂取して被曝する内部被曝の２つのパターンがあるが内部被曝の方が深刻。
というのも、外部被曝は屋内にいればまだ多少は防げるが内部被曝の場合はダイレクトに放射性物質を取り込んでしまい、
さらに親→子への母乳や、小型魚から大型魚の食物連鎖等の生体を介していく場合に濃縮して被曝してしまうからである。
http://www.tokyo-sports.co.jp/writer.php?itemid=13066さらに、スーパーに並んでいる野菜等は基準値下回ってるから安全だと思っていると↓のように制限がかかるはずの野菜が出回っていたりする。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110413-OYT1T00650.htm上記の様な問題は実は頻繁に起きていて、非常に重大な問題（特に某小売りグループ）
店頭に並んでいる食品に関しては政府がしっかりと規制して安全な野菜や果物を流通させるべきなのに基準値を押し上げ、
さらに限られた品種の野菜や果物の放射能線量のチェックしかしていないため、何なら安全なのかが全くわからない。
被曝を防ぐなら東北、北関東、関東の野菜や魚は買うなとしか言いようが無い。
また、政府はセシウムやヨウ素などの限られた物質の調査してしておらずセシウムよりも危険とされている
ストロンチウムやプルトニウムに関して当初調査しておらず、つい最近になってようやく検出されたと発表
http://diamond.jp/articles/-/12421これの危険性に関しては武田邦彦教授のブログがわかりやすい。
http://takedanet.com/2011/05/post_002e.htmlこのブログにある通り、これから先刺身で太平洋側の魚を食べる事はできなくなる可能性だってある。
これだけの情報の小出しや隠蔽（大抵は重要な支持率に関わる選挙後などに発表）しといて政府よく風評被害なんて言えるなと思う。
実際は風評でなくて実際に基準値越えの食品んが出回っていて被害を受けている訳だし、既に風評なんてレベルではない。
それでも風評被害が〜と言うなら産地、品種、放射性物質量、基準値（せめて欧米並の）を明確にして流通させるべきである。
また、どれだけ被曝すればガンのリスクがあるかどうかは年齢によってバラツキがあるので一概には言えないが細胞分裂が活発な
乳幼児〜成人に対しての被曝はかなり危険で、おおよそ30歳を過ぎるとガンのリスクが下がる。
これに関しては京大の小出教授の講演がわかりやすい。
これによると55歳過ぎると放射能の影響がほとんどない？と言える。ただ逆に妊婦や小さい子どものいる世帯は非常に危険。
特に、子どもの被曝上限が20ミリシーベルトていうのも国際放射線防護委員会が非常時収束後の成人の上限としたもので
子どもが浴びるには余りにも値が大きすぎる。この件に関しても日本医師会を初め様々な機関から意見が殺到している
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20110512_31.pdf将来的に子どもの甲状腺ガン患者が増える事は目に見えているし、実際に福島の小学生の中には
内部被曝を含めると20ミリシーベルト以上の被曝をする子どもも多いだろう。
このような状況なので福島にいる子どもは今すぐに少しでも西の地域へ疎開なりさせるべきであるが、経済状況等でそれも中々厳しい世帯も多い。
本来であれば政府が主導してすぐさま放射能の影響の少ない地域へ小学校ごと疎開させるべきであろうが、現政権にそんな実行力があるわけもない。
最後に言える事は政府や東電ははなから当てにならないので自分で下記のようなサイトを活用して
全国の放射能濃度一覧
http://atmc.jp/東京都 １時間ごとの測定結果
http://113.35.73.180/report/report_table.do自己管理で身を守るしかない。
放射能による被曝は後々因果関係の立証が非常に困難な為、補償や災害認定を受けるのが非常に難しいのも大きな問題。
特に内部被曝の場合は。。。
海外なら速攻で反政府デモが起きるだろうけど日本じゃ絶対にないよね。
反原発デモも大事だけど、反政府デモを起こして少しでも若者が政治に参加しないと日本は一生変わらない。
